2013年11月アーカイブ

November 26
2013 05:20 PM

さよならcolor


ここのところ毎日朝焼けを観てる。

毎日のことなのに
それはとてもドラマチックで
荘厳って言葉がよく似合う。

きっと世界は毎日ドラマチックなんだけど
普段はそのことに気付けないだけなんだと思う。


太陽はゆっくりゆっくり現れて
少しずつ辺りを明るくしていく。


ベランダに出てじっくり眺めていても
その変化に気付かないくらい少しずつ夜は明ける。


その移り変わりは人間の変化に似てると思った。



好きな映画は一杯あるんだけど

特に好きな映画を自分なりに分析してみると

おっさんがかっこよく死ぬ映画が好き。


その中のひとつに『海辺の家』っていう映画があって

中でも特に好きな台詞が
離婚して離れて暮らしてる間にグレちゃった息子に主人公のおっさんが言う台詞


大抵の場合、

 人はゆっくり変わる。

 自分でもそれと気付かず、

 変わってしまってから、

 そのことに初めて気が付く。



夜明けも
日暮れも
そんな風に大抵
すっかり変わってしまってから気付く

だけど、その間の
要約したら抜け落ちちゃうような部分に
ドラマがきっとあるんだよね。

だから、人の小さい変化にも目を凝らすんだけど
人の小さな変化に気付くことが
必ずしも幸せに繋がらないってことも学んだ。


明日、水道の水を抜いてこの山小屋も一時閉館。

なので今夜はすごく寂しい。


これから
ホットラムでも呑みながら
別れを惜しんで家と語らいます。


北の国からも
スタッフのドキュメンタリー含めて全部見終わったけど
そのことはまた今度。



IMG_8090.jpg
写真は今日の夕暮れ。

夕焼け観てるとあいつのことを思い出す。


やっぱり始まりと終わりは似てる。


でも夕焼けのオレンジの方が好き。

しばらくお別れだから

その分恋しい。



ASA

November 21
2013 10:16 PM

来訪者


昼下がり

リビングで仕事をしてたら

突然ガラス窓に衝突音。


窓の外を見ると

そこに1羽のトリが佇んでた。


2013-11-21_01.jpg
どうやら思いっきりガラスに激突したらしい。。。




脳震とう状態なのか

しばらく動かない。




一応心臓は動いているみたいで

身体は小刻みに震えている。





そのまま10分くらいが経過。




、、、さすがに動かなすぎだろ。






この辺りの野生の生き物は人間に馴れていないため、

鹿でもリスでも人の気配を感じればすぐに逃げ出すというのに。



窓を挟んでいるとはいえ

2mくらいの距離に人間が近づいても

まったく動こうとしないトリ。


もしかしてこのまま死んじゃうんじゃないか、と心配になった。





心配しながら窓越しにじっと眺めていると

やがてトリは正気を取り戻したのか

首だけを動かして

ぼんやりと空を見上げた。

2013-11-21_02.jpg

ガラスに気付かなかっただけの事故だと思ってたけど

もしかしたら世の中に絶望したトリが

トリなりに自害を試みた結果だったのかもしれなかった。



トリはもう一度あの空へ戻るべきか否か

悩んでいるようにも見えた。






かなり長いこと空を眺めたあと

トリは突然こちらを振り向き

俺に何かを語り出した。

2013-11-21_05.jpgくちばしをパクつかせ

明らかにこちらに何かを訴えかけているようだった。




「トリはトリでいろいろあるのさ。。。」


という類いのことを言っていたのかもしれない。






そのままトリと俺は2,3分見つめ合った。

2013-11-21_04.jpg






やがてトリは意を決したように踵を返し

木枯らし吹きすさぶ秋の空へと

再び飛び立っていった。



頑張れトリ。
世の中捨てたもんじゃないぞ。

と、心の中で思った。




その後、

しばらくトリのことを考えていたら

ばあちゃんが元気だった頃

毎朝実家の庭に来る鳥達の為に

フランスパンの固い部分などを撒いていたことを思い出した。



俺も明日からフランスパンの固い部分などを

この家のテラスに撒いてみようと思った。



ASA

November 20
2013 08:33 AM

愛を語るハイネのような


たぶんちょっとした用事がいろいろあって

いつ東京戻るの?

って聞いてくれる方が幾人かいるんだけど、


秋が素敵すぎて山を降りたくありません。



最近の暮らしは、


明るくなる前に起きて

薪を炊き

読書or北の国から

朝焼けと珈琲

燃え易そうな枝を拾いながら散歩

仕事にとりかかり

夕方街に出て買い物

戻って仕事

早めの就寝


という流れ。
(寝る前の『北の』が早朝に移動)

もうおじいちゃんのアレですよ。


みんなたいして興味ないと思うけど、

『北の』も、もうすぐ完結。



やはりこちらにいた方が

空想の世界にいられる時間が長い。


少しずつまた頭の中で世界が動き出す。



そして秋の美しさ



切なさと

心強さと



秋を愛する自分は

心深き人になれたのだろうか


愛を語るハイネはこんなことを言っているらしい。

『少しの悲しみもない純粋な幸福なんて、めったにあるものではない』

そして

『大きな苦しみから 私は小さな歌をつくる』

と。


彼に何があったのかはよく知らない。



すっかり葉が落ちた木々を眺めながら

なかなか丁度いい音楽が見つからなかったんだけど

一週間経ってやっと見つかってきた。


nico
『Chelsea Girl』



Kristin Asbjørnsen
『The Night Shines Like The Day』



matryoshka
 『Laideronnette』
 

Radiohead
『Kid A』




秋景色には

ちょっと憂いを孕んだ

アコースティックな音が合うみたい。


我がiTunesのNIC〜の3連

Nick Drake
Nicky Hopkins
Nico

が偶然の秋味続きだった。


nicoに関しては

もはや音程の揺らぎとか全部含めて

枯れていく森と相性よい。



秋は繊細なだけに難しい。

少し哀しいくらいの方がいい。


冬に合う曲は腐る程あるのにね。



ASA

November 17
2013 06:39 AM

どこかの東


真夜中に目が覚めて

もう眠れそうになかったから『モモ』を読み終えた。


次回作が時間に関わる物語だって話をしたら

知り合いが貸してくれたドイツの児童文学。



書こうと思ってる物語の

主人公の男の子の人物像がずっと定まらなかったんだけど

この本の中にそのヒントがあった気がした。



それからしばらく主人公のことを考えてた。



気付いたら遠くの空から夜が明けてた。



2013-11-17.jpg

始まりの空は

終わりの空とよく似てる。




ASA

November 16
2013 04:59 AM

誰かの初恋になるってこと


ここ数日

薪割り→デザイン→暖炉

からの

北の国からwithホットラム→眠くなり次第就寝

という生活





『初恋』は今観るとただただチャラい。

初めて観た小5の時はれいちゃんにドキドキしてたけど、

この歳で観ると、ただの軽い子にしか見えない。。。

もはや親目線なんだな、、たぶん。


出番のきわめて少ない蛍は

この時が絶好調にかわいい。

これくらいの感じが好き。


雪の中、納屋に純を迎えに来たときの目がすごくいい。

『哀しみに寄り添う』って

きっとこの歳までの蛍の描かれ方に近い。

でもこの数年後に不倫を。。。。。。ね。



『帰郷』はとても良い。

前半の蛍の恋は親目線としては複雑極まりないんだけど

相手が緒形拳の息子だからギリギリ許す。


これを観てると誰かの初恋になれるっていうのはとても素敵なことだなぁと感じる。


いつか娘ができて

その子が恋をして

好きな人のためにお弁当とか作ってて

キッチンでそれを発見してしまって

必死で隠されて


とか、

父親としてはうわぁだけど

そういう誰かの大切な記憶の一場面の相手が自分だったらって想像すると

それはすごく素敵なこと。


その辺のことも盛り込みつつ

溝口くんが書いた素敵な歌詞がChloé


たぶん以下で試聴できるはず。

http://www.teamwhim.com/

聴き方は

島の左の方の工場をクリックして

出てきたレバーみたいのをガシャガシャしたあげく再生。


わからなかったら最寄りのWhimメンバーに聞いてください。



この曲は次回作の中でもわりと重要な曲になる予定。



あーやっぱ将来娘も欲しいかなぁ。

結婚の予定もないけども。


話戻って

帰郷で特に良いのは後半

風呂に入ってる五郎と

薪を炊いてる純の会話の有名なシーン。


でも3周目ともなると、

ベタな「男には」的な部分以上に

孫のところ。


『しかし、孫だけは、、、

孫だけは可愛がるんだろうな。

あの頃のおまえらと

そっくりな孫を。。。』


そうかー

孫が子供以上に可愛く感じるのは

責任がないとかってことだけじゃなくて

きっとそこに

子供だった頃の息子や娘が重なるからなんだろうなぁ。


今まで

子供いらないから

いきなり孫が欲しいとか言ってて

すみませんでした。


この辺の視点はきっとWHIM次回作の物語でも役立つでしょう。

じいさん出てくるから。



あー、なんか『巣立ち』観たくないなぁ。。。

北の国からって帰郷で終わりでいいんじゃないかなぁ。



ASA

November 13
2013 03:23 AM

(・ω・)ノ


今日、急激に寒いね。

山小屋は水道が凍ってしまうので
そろそろ今年度の閉館作業をしなければ。

でも仕事が片付いた12月頃に
またここで集中して執筆活動をしたい気持ちもありつつ悩み中。

とりあえず冬に備えて薪割り!(´・Д・)」



最近食べたいものが浮かばなくて食事がおろそかになっているので、

いま食べたいものを考えてみた。


2013-11-13.png


どうだい?

どうでもいいだろ?!

でも人生の大切な部分って

意外と人から見たらどうでもいいことなんだぜ。



先日、某作詞家さんに会ってまた元気をもらったので、

今回はそんなテイストでお送りしました。


元気がない人はみんなあのtwitterを見ればいい。

(リンクして良かったのかは聞いていない。)




ばいちゃ!

♪───O(≧∇≦)O────♪


ASA

November 6
2013 04:59 PM

動け!動け!動いてよ!


友達の作家さんが言ってた。

物語は登場人物が頭の中で勝手に動き出してできていく、って


夏頃はすごくその感覚がわかって

登場人物が勝手に喋り出してたけど


ここ最近、動かなくなった。


完全に沈黙。




『今やらなきゃ、
 みんな死んじゃうんだ。

 もうそんなのいやなんだよ。』




作家って空想の世界に没入しないとできない仕事だね。


ひとまず、たくさん抱えているデザインの仕事を早く片付けて

またあの世界の住人にならなきゃ。




年末はあちらの世界でメリークリスマスだな。



『楽しいことだけを数珠のように紡いで生きてられるはずがないんだよ、特に僕はね』





、、、、、ちなみにそんなにEVAファンではないよ。



ASA